リウマチ科は、関節リウマチをはじめ、シェーグレン症候群、リウマチ性多発性筋痛症、全身性エリテマトーデスなどの膠原病全般を診療します。これらは原因不明の難病と位置付けられ、今日でも治療が困難なこともあります。当院では、症状や検査結果の改善だけでなく、不安を解消すること、社会生活との両立なども目標に、患者さんに寄り添った全人的な医療を心がけております。また、リウマチ・膠原病と診断されていなくても、気になる症状があるときもお気軽に受診ください。なお、当院で可能な検査や治療もありますが、必要時は高度な診療が可能な医療機関への連携も行っております。
膠原病とは
膠原病とは、単一の病気を指すものではなく、共通する特徴をもつ複数の病気の総称です。全身の結合組織(骨や軟骨など)や血管などに病変を認めることから、結合組織疾患あるいはリウマチ性疾患と言い換えることもあります。関節リウマチ、シェーグレン症候群、リウマチ性多発性筋痛症、全身性エリテマトーデス、強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎、血管炎など数多くの病気があり、その多くは、関節痛や筋肉痛、発疹、発熱といった症状や、全身の様々な臓器に病変を起こす可能性があります。症状や病変、さらには検査結果などを総合して、どの病気に該当するかを判断するため、特定の検査だけでは診断ができません。また、同じ病気でも、症状や病変に個人差が大きいこと、発症からの時期によって治療内容が異なることから、専門医による適切な診療が必要不可欠です。